FP心平のブログ

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高額療養費制度があるから、医療保険は不要?

 

こんにちは!FP心平です!

 

病院での医療費が高額になった場合に、所得に応じて自己負担限度額を超えた金額を払い戻してくれる高額療養費制度。

高額療養費制度があるから医療保険は必要ない、と判断する方もいらっしゃると思います。実は、これは保険屋さんの間でもよく議論されるテーマなのです。

今回は高額療養費制度の中身を見ながら、私の医療保険に対する考えを書いていこうと思います。

 

高額療養費制度は、所得により区分ア〜オに分けられています。

今回は区分ウ(標準報酬月額28万~50万円)の場合の制度の説明をします。

区分ウの場合、267,000円という基準があり、医療費のうち267,000円までは自己負担は3割(80,100円)で済みます。267,000円を超える部分の自己負担は1%です。区分ウの自己負担額を式にすると、

80,100円+(医療費-267,000円)×1%

となります。この金額を超えた額が払い戻されるわけです。

加入している健康保険で付加給付がある場合は、さらに自己負担額は減ります。

高額療養費として払い戻しを受けた月数が直近12ヵ月間で3月以上(連続しなくてよい)あったときは、4月目から自己負担限度額がさらに引き下げられます。区分ウの場合、4月目から44,400円となります。

医療費が高額になったり、その状況が長引いたりする場合に、とても助かる制度になっていますね!

 

注意!

・払い戻しは、医療機関等から提出される診療報酬明細書の審査を経て行うため、診療月から3ヵ月以上かかります。高額療養費支給見込額の8割相当額を無利子で貸付する「高額医療費貸付制度」もあります。医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を利用しましょう。

・高額療養費は1ヵ月にかかった医療費をもとに決定します。入院期間が2ヵ月にまたがる場合は、月毎の計算になります。

・高額療養費の対象となる自己負担額は、受診者別、医療機関別、入院・通院別で算出されて、21,000円以上のものが対象になります。

 

医療費以外で自己負担となるものは?

・入院中の食事代

・付き添い入院の方の食事代や簡易ベッド代

入院するのが未成年の場合、保護者の方も付き添いで入院されるケースがあります。付き添いの方の出費や、収入の減少の可能性を考慮しておきましょう。

・自己希望による差額ベッド代(一部屋4人以下の場合にかかる)

お客様のお話を聞く限りの個人的な意見ですが、特に出産と開腹手術の入院は個室がおすすめです。

・病衣代

・診断書代

・病院までの交通費

地方に住んでいる方だと、専門の大病院まで新幹線の距離になるケースもあります。

・がん治療中のウィッグやつけまつげ等の「自分らしく生きる」費用

例えば乳房再建手術も、保険適用となるものとならないものがあります。

・先進医療費

自由診療による治療費

 

入院で働けない期間が長引いた場合の経済的損失は?

自身が公務員や会社員であれば、加入している健康保険から傷病手当が支給されます。

1日当たりの支給額は、標準報酬月額を日額に換算し、その3分の2程度。ボーナスの額は反映されません。また、傷病手当からは、社会保険料と住民税が引かれます。となると、手取りは元のお給料からすると、だいぶ寂しい額になりますね…。傷病手当はありがたい制度ですが、特に家計を支えている方にとっては、心許なく感じるかもしれません。

そして、自身が自営業やフリーランスといった国民健康保険加入者の場合、こうした傷病手当の制度はありません。入院や療養が長期化した場合の収入の補填について、必ず対策しておく必要があります。

 

まとめ

高額療養費制度はとってもありがたい制度!

しかし、高額療養費にカウントされない自己負担の出費は意外と多くあります。

また、出費だけでなく、入院が長期化した場合の収入の減少についても考慮する必要があります。

医療保険の加入については、そうした出費や収入の補填を貯金でまかなう余力のある方は、加入しなくても問題ないと思います。

個人的には、いつかのための医療費のためにずっと貯金をブロックしておくよりも、月々少ない支払いの保険をかけて、あとは資産運用や自己投資、美味しいものを食べたり旅行をしたり、そうしたお金の使い方ができたほうが心に余裕ができると感じています。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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iDeCoの資金拘束力はメリット?デメリット?

こんにちは!FP心平です!

 

初心者向けの投資商品としてよく紹介されるiDeCo

 

私も、基本的にはおすすめしています。

 

ただ、それには条件があって、

 

①仕事をしている人

②老後のための資産形成が目的

 

この条件に当てはまるのであれば、これ以上ない制度だと思います。

 

iDeCoは60歳まで引き出せないところが最大のデメリット」

 

とよく言われますが、引き出せないことは、

本当にデメリットでしかないのでしょうか??

 

今回はなぜ私がiDeCo推しなのか、

iDeCoのメリット・デメリットを交えながらご説明します。

 

資金拘束されるのはメリット?デメリット?

 

iDeCoは、「原則60歳まで引き出せない」という、他の金融商品に比べて圧倒的に資金拘束力が強い特徴があります。

 

例えば、豪雨による水害で家や車を流されたり、

震災で家が損傷したりした場合も、引き出しはできません。

 

これまでiDeCoの引き出しが特例で認められたのは、東日本大震災があった2011年。3月11日に発生した震災で被災した加入者からの要望が多く、臨時国会において「東日本大震災復興特別区域法」が2011年12月26日に施行されました。

「これくらいの大災害がないとiDeCoは引き出せないんだ」と認識しておいてください。

 

また、自身が事故や病気で余命宣告をされるほどの状況になり、生前にお金を使いたいと思った場合でも、引き出せません。

 

ちなみに、資金拘束力の強い商品としては、貯蓄性のある生命保険も挙げられます。

 

生命保険の場合は「契約者貸し付け」という制度があり、解約返戻金の9割までは有利子(とは言え消費者金融よりはずっと低い利子)で貸し付けを受けることができます。

 

これまでに水害や震災の発生した地域の契約者、また新型コロナウイルスが流行した際には、契約者貸し付けを無利子で行うという対応も各社で見られました。

 

また生命保険には、余命半年以下という診断をされた場合、死亡保険金の上限3,000万円を生前に受け取ることができる「リビングニーズ特約」という無料の特約もあります。

 

このような話をすると、資金拘束力の強いiDeCoを始めるのはやっぱりどうなんだ?と思われるかもしれません。

 

しかし、資金拘束力があるということは、老後に向けた長期の資産形成をする上で、逆に大きなメリットだと考えることもできます。

 

引き出せないことの裏を返せば、老後資金を"確 実 に"用意できるのです。

 

災害や病気に見舞われることは、長い人生の中で起こらないとは言えません。

しかし、それらを無事に乗り切った後には、必ず老後がやってくるのです。

 

そもそも、災害や病気といったアクシデントがなくても、容易に引き出しができるお金は、なんだかんだ理由をつけて目標に到達する前に引き出してしまうという方が非常に多いです。

 

iDeCoには、長期の資産形成において一番の敵である「自分の意思の弱さ」は全く関係ありません。

 

しかも、iDeCoを始めることによって、所得税や住民税を減らすことができます。

 

特に公務員やサラリーマンといった給与所得の方は、税金を減らす方法は、住宅ローン控除を使うか、iDeCoくらいしかありません。ちなみに、ふるさと納税は税金を減らす効果はありません。

 

例えば、課税所得が195〜329万円の方の場合、所得税と住民税を合わせると、年間約20%も税金を支払うことになります。

つまり、iDeCoでかけた20%分の税金が返ってくるということです。

月1万円の積み立てをした場合、年間12万円の積み立てができます。

そして、24,000円の税金が戻ってくる。つまり、実質96,000円で、120,000円の積み立てができるということです。

 

このように、iDeCoは掛け金の全額が所得控除になる唯一の制度なのです。

(生命保険の場合は控除になる掛け金に上限があります)

 

老後資金を確実に用意ができて、現役時代の節税までできてしまうなんで、

素晴らしい制度だと思いませんか。

 

資金拘束を過剰に恐れて、それを理由にiDeCoを始めないのはもったいない!

 

もちろん、余剰資金の全てをiDeCoに全振りしろというわけではありません。

 

iDeCoは老後資金のための制度!

途中で引き出すことは前提にされていない!

そのぶん税制で優遇されている!

その覚悟と認識を持って始めることが大切です。

 

資金拘束がどうしてもネックになってしまう人は、一生老後の資産形成はできません。直前になって慌てると思います。

 

毎月かける金額は、自分の職業や家計のバランスを見て、自由に決められます。

 

投資に回すお金がないという人は、今の家計を見直すところからはじめていきましょう!

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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